- 2025年7月31日
Yahooニュースになりました ~糖尿病予防~
先日yahooニュースに記事が取り上げられましたので、少し補足をいたします。今回の記事は糖尿病治療のNG行動についてお話ししました。
(https://news.yahoo.co.jp/articles/53175accc6f11e0b5a263100e3c3d6b2d1104e5b)
記事の中で、よい行動として、座っている時間を少なくしましょうとお話ししましたが、時間のない現代人にとって、健康のためにできる一番簡単な方法ではないでしょうか。

Sedentary behavior(座位行動)とは 起きている時間に、座る・寝そべるなどの姿勢で、エネルギー消費が1.5MET(運動強度の指標)以下の行動(例:テレビ視聴、PC作業、車の運転など)にあたります。
Sedentary behaviorは
1. 慢性疾患との関連
- 長時間の座位行動は、2型糖尿病、心血管疾患、肥満、サルコペニア、身体機能低下、フレイルなどのリスクを高める
- 1日10時間以上座る人は、7.5時間の人に比べて全死亡リスクが48%高いという報告がある
2. 認知機能・脳への影響
- 座位時間を短くし、軽度の身体活動に置き換えることで、認知機能が一時的に改善されるというメタ解析の結果がある
- 長期的な脳構造への影響はまだ不明だが、脳血流の低下や神経効率の低下が示唆されている
3. 若年層への影響
- 若年成人(18〜34歳)でも、座位行動が肥満、認知機能低下、気分障害(うつ・不安)と関連する可能性がある
との報告があり、WHO(世界保健機構)も2020年にSedentary behaviorに関するガイドラインを作成しました。
運動する時間がない方は、意識的に30分に1回は立ち上がる、軽いストレッチや歩行を挟む、スタンディングデスクやアクティブチェアの導入、スマートウォッチなどで座位時間をモニタリングなどが勧められます。
Let’s stand up!